歯医者と駐車場について

歯医者を新たに開業する際に、どのような立地を選ぶかについて、大きく2つの観点から分けることができます。一つめは、駅に近く利便性の高い立地で、駅ビルなどのテナントを選ぶケースです。このような立地を選んだ場合には、患者さんには、勤め先からの帰り道や、ショッピングのついでなどに気軽に立ち寄ってもらうことができます。そのため、クリニックで駐車場を用意しなくても、患者さんに来院してもらうことが可能と考えられます。

その一方で、立地が良いためテナントの賃料は比較的高めとなり、歯科医が生活する住宅は別に用意する必要があります。もう一つの方法は、駅から少し離れた場所に住宅と兼用の歯医者を開業することです。こうした場合には、利便性の面で、駅に近いクリニックに劣ることが考えられますので、それを補うために駐車場を設置することが望まれます。地方都市の場合には、自動車の保有率は比較的高めとなっていますので、充分な台数の駐車場を用意すれば、スムーズに患者さんに来てもらうことができると考えられます。

歯医者を新たに開業する場合には、居抜き物件を探すと、初期費用を抑えることができます。開業する場所選びは、患者さんの数に大きく影響しますので、事前に専門の業者に集客見込みなどを総合的に調査してもらうことをおすすめします。特に、郊外で住宅と兼用の居抜き物件を選ぶ場合には、慎重に集客の見極めをする必要があるといえるでしょう。